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お母さん。


もう天国にいるって言うのに、改めてこんな事書くと、照れちゃうな。


あなたが向こうへ旅立ったのは、ちょうど5年前の母の日でした。


今思えば、あなたは多趣味な人だった。
興味があれば、何でもチャレンジしてたね。


私が子供の頃は、茶道や和服の着付けを。


登山が好きな友人一家と、北・中央・南アルプス登山したり。


スキーを初めてやったのは、私が中学生の時だったよね。


そして、私が結婚して家を出、
年金がもらえるようになってからと言うもの、

コーラス。
社交ダンス。
友達や、お父さんと、旅行三昧。

ああ、長野オリンピックの開会式、見たって言ってたっけ。


夏休みや連休に遊びに行こうと電話しても、
「その日お母さん旅行でいないよ」
って返事しか、返ってきやしない(笑)。


お姉ちゃんと二人で、家にいる方が珍しい、本当にいつなら会えるんだよ?って、ぼやいてたっけ。


そんな時だった。


骨髄性異形成症候群


という、耳慣れない病気の診断が下りたのは。


「お母さん変な病気になっちゃったのよ」
あなたはそう言って、笑ってた。

定期的な通院が必要だったものの、生活は変わりなかった。
「病気だから色々あきらめちゃうのはつまらないから」
そう言っていた。


ただ、この病気は白血病に移行する可能性があるんだと聞かされた。


そしてそれは現実となった。


しかし、
抗がん剤治療を終えて退院した後も、
やっぱりあなたはちっとも家におらず、

お姉と私は、「全くあの人は」と、やっぱりぼやいてた。
だから、

全然、

死ぬなんて思ってなかった。


白血病になってからも、何故か私が実家に行く時は、状態の良い元気な時ばかりで、

家で、大好きな庭の植物の手入れをしてたっけ。


いつも、


あの時は肺炎を起こして、
だの、

鼻に大きな腫れ物ができて、

だの、

実は入院してたって話は、後から聞かされてばかり。


お姉と私には知らせるなって。
遠くから来させるの、大変だからって。



…でも。


私は、どっかでわかってたんだ。


現実を直視するのが、


恐ろしかったのだ。


だから、


こんなに元気なこの人が、死ぬはずないと。

自分に言い聞かせたかっただけかも知れない。



直前のGW。
旦那と子供二人を連れて、病院へお見舞いに行った時。

医師から、何だかの数値が悪いから、「もうコーラスやっちゃ駄目」って言われたの、と母。
「えー、それじゃつまんないじゃん」と、答える私。
いつもと変わらぬ会話をして、

帰るとき、点滴をガラガラと押してエレベーター前で手を振ってくれたっけ。


この日、


今まで以上に痩せてしまったその姿を見て、


覚悟をしておかなきゃいけないのかも知れないと、

思った。


そして、


知らせは予想外に早く、
一週間も経たずにやってきた。


エレベーター前で手を振ってくれたあの時が、


今生のお別れだったね。





お通夜やお葬式に来てくれた、お母さんの友達が言ってたよ。


病気を押して旅行したり、趣味の活動をして、あんな無理しなければもっと生きられたんじゃないかって。


本当はお姉や私に、もっと会いに来て欲しかったと思うわよって。


けどさ、それは違うよね。


だって、私がもし同じ立場なら、やっぱり同じようにすると思うから。
やりたい事を我慢してまで存えるより、
体が動くうちにやりたい事全部やる方を選ぶ。

会いたい、とは思うだろう。でも、子供たちに可哀相がられるのは絶対嫌。


他人に理解なんかされなくたっていいよ。

私はわかるよ。

娘だもん。



ああ、血縁だねえ。


私が今やっている事は、お母さんにそっくりな事ばかり。


歌が好きなところ。

何でもやりたがりなところ。

頑固なところ。

片付けが下手くそなところ。

お酒が好きなところ。

…家族に対して、不器用なところ。


あんまり似すぎてて、


笑っちゃうよ。


泣けちゃうよ。



お母さん。


私を生んでくれて、ありがとう。
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comment iconコメント ( 4 )

1. KAYOさん

の、お母様に対する素直なお気持ちに、
心を打たれました。
お母様もKAYOさんも、お互いこの世に親子として出逢えてよかったですね。
優しい気持ちを忘れないでいてください。

名前: つきかげ [Edit] 2009-05-11 06:50

2. 親孝行

しようかな!?
って思いました。
KAYOさんのやさしさ・・・見習わないと
反省!(´Д`;)

名前: 太鼓おやじ [Edit] 2009-05-11 23:30

3. Re>つきかげさん。

ありがとうございます。

私は親の言うことをろくに聞かない、やること成すことすべて事後報告の、跳ねっ返りの娘でした。

決して優しい娘などではなかったです。

書きながら初めてあの時をまともに振り返りました。

5年分涙が出て仕方なかったです。

名前: KAYO [Edit] 2009-05-11 23:56

4. Re>太鼓おやじさん。

そんな風に思っていただけたのなら、幸いです。

私は、母の生前親孝行なんてろくに出来なかったです。

本当に、
跳ねっ返りだったんですよ(笑)。

名前: KAYO [Edit] 2009-05-12 01:17

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